別府ラクテンチで敬老の日イベント

ケーキを食べる55~64歳の
テナガザルのチョコ

 別府ラクテンチは16日、敬老の日特別企画「テナガザル『チョコさん』・チンパンジー『サクラさん』特別メニューのケーキをプレゼント♪」を実施した。
 午前11時から、キタホオジロテナガザルのチョコにプレゼントするケーキに子どもたちや保護者がフルーツなどを飾り付けをした。
 同11時30分、チョコにケーキが贈られた。同檻内にいるキナコの分も用意されており、2頭は自身にプレゼントされたケーキをゆっくり美味しそうに頬張っていた。
 チョコは1960年代生まれで55~64歳(人間年齢換算80歳以上)のオス。2003年にラクテンチに入園。いつも一生懸命、娘のキナコの毛づくろいをしている。普段はキナコと仲良しだが、ごはんの時だけキナコに遠慮しながら急いで食べる。
 国内にキタホオジロテナガザルはチョコを含めて2頭のみで、現在展示されているキタホオジロテナガザルはチョコのみとなっている。もう1頭は鹿児島県の平川動物園で飼育されている。
 午後1時からチンパンジーのサクラに贈るケーキの飾り付けが始まり、子どもや保護者が行った。同1時30分、サクラに贈られ美味しそうに食べていた。
 サクラは1970年にアフリカ生まれで54歳。人間で言うと80歳以上。飼育下のチンパンジーの平均寿命は40~50歳。2歳のときにラクテンチへ。昔は、ほかのチンパンジーの仲間と一緒にお客の前で芸能していた。気に入らないことがあると、水を口に入れてかけてくる。男性が好きで、女性には当たりが強い。手先がとても器用で小松菜の芯を柵に部住んだり、ペットボトルの中に嫌いなごはんを入れ込んだりする。今は、おばあちゃんのため、いつも寝ていることが多いという。