別府市美術協会(平野芳弘会長)は令和6年度別府市美術展大分みらい信用金庫ONSENツーリズム賞5点を24日午後3時30分、市立石垣小学校(勝河馨校長)に寄贈した。寄贈者、市美術協会、市教委、中学校関係者らが出席した。
これまで市内の各小中学校に順番で寄贈しており、今回で13回目。同小2階の「みんなのへや」で開催。
平野会長が「180点の応募の中から選ばれた最高賞の作品を、寄贈することになりました。1点1点、日ごろから『よりよい作品を作ろう』という努力の結晶です。今回、芸術作品が近くで見ることで感性を磨いてください」。
寺岡悌二市教育長は「別府市が100歳を迎えました。100年間の中で、別府市美術協会の皆さんが多くの子どもたちに芸術の素晴らしさを紡いでくれています。皆さんがどんな思いで、どんな願いを込めて手掛けた作品かを見てください。全校生徒が作品を見て、芸術の素晴らしさ、石垣小学校の素晴らしさ、別府市の素晴らしさを体感して感性を育ててください」とそれぞれあいさつした。
今回寄贈した日本画「カンナ」(寄贈者、大西政子さん)、洋画「竈門の林~命の喜び~」(片岡美子さん)、工芸・彫刻「憧れ」(大野陽子さん)、書道「クロード・モネのおとば」(濱田淑子さん)、写真「荘厳」(宮本龍之さん)の5作品で、受賞者が各作品を説明した。
生徒を代表して衞藤穂さん(12)=6年=が「素敵な作品を石垣小学校にプレゼントしてくれて、ありがとうございます。どれも素敵な作品で興味深い作品ばかりでした。片岡さんの作品は、絵の中に吸い込まれそうになりました。葉っぱの部分は一枚一枚、色が違い、すごいと思いました。神社の写真は、心にグッと来るものがあり、写真一枚を見るだけで『シン』とした空間が想像できました。他の作品も素敵なものばかりでした」。
続いて、勝河石垣小校長は「作品は展示して、子どもたちばかりではなく、保護者や地域の皆さまにも鑑賞いただこうと思っています。本校は、来年で150周年を迎えます。こうした節目を迎える本校に『芸術の花』を添えていただきまして改めて厚く御礼申し上げます」とそれぞれ謝辞を述べた。
最後に記念撮影をした。
作品は今後、同小の玄関に飾る予定。