別府市は25日、台風10号における市内の主な被害状況を発表した。
道路の損壊や河川の損壊など、道路河川等の被害は253件、のり面崩壊や水路など農地関連の被害は262件、林業関係の被害が34件。消防による救助・避難誘導のための出場は7件で、倒木処理などの対応が9件だった。
また、20日まで災害サポートセンターを設置し、相談窓口を一本化することで、応急対応の迅速化に努め、26件の相談に対応したという。罹災証明は、家屋半壊9件、準半壊に至らないものが11件、家屋付帯設備等に対する被害5件が発行された。
長野恭紘別府市長は、定例会見の中で「過去10年間の風水害被害では最大となりました。特に、東山の山間部や朝見川支流からの河川氾濫による被害が顕著でしたが、いずれも人的被害がなかったことは幸いでした。発災から1カ月が経過しようとしていますが、いまだ完全復旧には至っていません。1日も早い復旧を目指すとともに、今後も災害に強いまちづくりに努めていく」と話した。