別府警察署は28日、オレオレ詐欺の発生を発表した。
別府市在住の70歳代女性方に26日午前、女性の息子を名乗る人物から「結婚している女性を妊娠させた。子どもを堕ろすため300万円支払ったが、女性の夫から誠意が足りないと言われ、さらに100万円要求された。お金を貸してほしい」との電話があった。話を信じた女性は、金融機関で現金を下し、息子を名乗る人物から指定された場所(福岡県内の路上)へ同日夕方に赴き、息子の知人を名乗る男に現金100万円を直接渡し、だまし取られた。
犯人側から電話がかかったとき、同居の家族が電話に出て息子の声が違うことが判明。息子に確認をし、翌27日夜に来所して被害が判明した。
同署は「『妊娠させてしまった』『子どもを堕ろすための費用や慰謝料が必要』などは、詐欺のキーワードです。このような話が出た場合は、詐欺を疑い、出金や送金をする前に必ず家族や警察に相談してください」と呼びかけている。