湯けむりライドシェア関の江循環線

北部地域の移動手段として
「湯けむりライドシェア関の江循環線」が
運行開始

 別府市は「湯けむりライドシェア関の江循環線」の実証運行を1日から運行を開始。午前6時半、JR亀川駅西口の始発停留所で出発式を行った。
 関の江団地循環線の休止に伴い、地域住民の移動手段を確保するため、南部に続いて循環線の実証運行を行うことになった。
 運行は、平日で左回り9便、右回り7便。左回りは、亀川駅西口からマルショク関の江店、温水入口、スパランド豊海、八幡竈門神社下、別府医療センターなどを経由して、亀川駅西口に戻ってくる。第1便は、午前7時10分。右回りも亀川駅西口を始発に、逆回り。始発は、午前8時45分。別府医療センターから亀の井バスに接続して市街地へのアクセスやJRとの乗り継ぎにも配慮した時間帯にした。
 利用料金は、1乗車300円、小学生は半額、未就学児は無料。通学定期料金も設定した。70歳以上の人は「ひとまもり・おでかけ支援」を利用すれば、実質半額で利用できる。実証運行の期間は、来年9月末。
 阿部万寿夫副市長が「コロナがおさまって以降、国内外から観光客がもどってきて、公共交通の需要がますます高まっています。運転手不足やバスの減便、タクシーの稼働率の低下などの問題から、移動が困難になっている地域住民が多くなっている。移動手段の確保が市の大きな課題。9月末で関の江団地循環線のバスが休止となったため、代替手段として、湯けむりライドシェア関の江循環線の実証運行をすることになりました。定時定路線のコミュニティバスの形態。南部も次第に利用者が増えており、生活に欠かせない足になっている。関の江循環線も地域の生活の足になってもらえれば」とあいさつ。
 来賓の梅木政喜市自治委員会亀川地区支部長が「地域住民の声を取り入れてくれて、運休から間髪入れずにライドシェアの運行を開始してもらった。間隔が、30分に1本と利便性の向上が大きく改善され、地区住民として喜んでいます。地域住民一丸となって、新たな移動手段を盛り上げていきたい」と述べた。
 阿部副市長の号令で、午前7時10分、第1便が出発した。