古稀記念文集が完成

古稀記念文集を手にする飯沼別府大学
名誉教授(左)と文集の編集をつとめた
「あぜみち会」を代表して稙田誠同大非常勤講師

 別府大学前学長で名誉教授の飯沼賢司氏(71)の古稀記念文集「あぜみちにそよぐ風」が完成し9月30日、同大学33号館(同大附属歴史博物館)で会見を行った。
 出席者は、飯沼氏、2014年に飯沼氏の還暦祝いを契機に初期の教え子を中心とした親睦団体「あぜみち会」(牛山一貴会長)所属で刊行委員の稙田誠同大非常勤講師=竹田市佐藤義美記念館学芸員=の2人。
 文集はA4サイズ、フルカラー179㌻。県内の一部の公立図書館、別府大学附属図書館などで見ることができる。また購入を希望する人は、稙田さん(電話090・1167・7546)に連絡を。一部1500円。
 飯沼氏は「人生を振り返るということで、2年前に話が出て、稙田君たちが編集に係るグループを作ってくれました。手元に届いたとき、すごくありがたかった。2年かけて60人近くの人たちが寄稿してくれました。寄せてくれた人たちも、東京や京都などあちこちに広がっている」と話す。
 寄稿メンバーは、飯沼氏の直接の教え子だけでなく、市民講座の受講生、家族らがいる。
 飯沼氏は「『あぜみち』は初期の研究室の雑誌の名前。フィールドワークとして、学生たちと荘園(しょうえん)村落遺跡調査として学生たちと荘園などの田んぼのあぜみちを歩いていた。そこから学生たちが『あぜみち』がいいと考えた。表表紙は私が生まれ育った長野県の北アルプスの水田、裏表紙は田染の荘。あぜみちは横に分かれるが、また出会う。不思議な人生のように感じる」と述べた。
 内容は、3部構成になっており、1部は小論文で研究に関すること、2部のエッセイでは自分がどんな関りがあるのかを書いており、3部の飯沼氏の家族が寄せている。
 最初の特別寄稿として、飯沼氏がこれまでの人生を5万字程度で書いている。