別府市は、10日午前10時、別府市議会全員協議会で、新湯治・ウェルネス事業の拠点施設の設置場所を扇山に決定したことを報告した。
説明によると、場所は扇山の麓で阿蘇くじゅう国立公園内。令和5年3月に市有地の中から候補地を21カ所抽出し、利用状況や敷地状況などを調査し、一定規模の敷地などを比較、検討して決定したという。
駐車場エリア、市民エリア、ゲストエリア、ラボエリア、民間提案エリアに分けた。敷地の傾斜に沿った建物で、自然景観にも配慮したつくりをイメージしていると説明。また、新たな温泉掘削はせず、既存の泉源で湯量の確保は可能とした。
議員からは「産官学の連携は」「野焼き部分にかかっているようだが、影響はないのか」「近傍自治会への説明はしているのか」「市道の整備はどうするのか」など多くの質問が出た。執行部からは「基本計画の予算をしかるべき時期にあげ、計画を策定してから事業手法を考えることになるため、現段階ではあくまでもイメージであり、具体的なことは基本計画が出来てから」とした上で、「野焼きについては、新たな防火帯を設置すれば大きな影響はないと考えている」「近傍自治会へは、ていねいな説明をしたい」「現在ある市道は狭いため、整備をしたい」などと答えた。
最後に、加藤信康議長が「進捗状況を、随時報告をしてほしい」と求めた。