第50回衆議院議員総選挙が15日、公示された。各候補ともに、27日の投票日に向けて、12日間の戦いに走り出した。
大分3区は、正午時点で届出順に新人で立憲民主党の小林華弥子候補(56)、前職で自民党の岩屋毅候補(67)、新人で日本共産党の大塚光義候補(68)が立候補した。3候補とも、別府市内で第一声をあげた。
思い結集し政治を変える
小林 華弥子陣営(立憲民主党、新)
小林華弥子候補は15日午前9時半頃、選挙事務所前で関係者を中心とした出発式を行った。
羽生正宗総合選対委員長は「いよいよ戦いの時が来ました。目指すは、たった1つ。女性代議士の誕生。女性の視点が何よりも大事。暮らし、弱い人に光を当てる人がいる。それが、小林候補。頑張りましょう」とあいさつ。
小林候補が「思い起こせば、今回の選挙、横光さんの後を受けて出ないかと声をかけてもらい、決心したのが半年前。3区には、ほとんど知り合いもいない中、選挙に出るという思いだけで動いてきた。半年かけて、こんなに多くの仲間が出来ました」
「大変厳しい選挙です。相手が誰であろうが、負けません。私には、多くの同士がいて、叶えたい未来があります。思いを結集して、まっとうな政治に変えていくチャンス。政権交代を果たすことが、国民の未来をつくる、社会改革運動だと思っています。安心して暮らし続ける社会をつくる運動です。隅々まで思いを届けていきましょう」とあいさつ。
岡部勝也総合選対委員長代行の発声で頑張ろうを三唱し、車に乗り込んで手を降りながら出発した。
地方の活力を取り戻す
岩屋 毅陣営(自民党、前)
自民党の岩屋毅陣営の激励壮行会が午前9時、JR別府駅東口で行った。
嶋幸一選対本部長(県議)が「候補は、これまで以上に日本の平和と安寧、大分県の発展に強い意志を持っています。地元選挙区の皆さんの信任を得て、外務大臣の重責をしっかり果たしていきたいと決意しています。この厳しい難しい選挙を、総力を結集してお支えください」、白坂亜紀参議院議員、西田陽一・岩屋たけし連合後援会長、推薦状を相互交換した公明党を代表して戸高賢史大分県本部代表(県議)がそれぞれあいさつした。
公務不在の岩屋候補の代わりに知子夫人が「いつか主人が国の重職に就き、選挙に帰ってこれない日がくると信じてきました。今、岩屋毅は日本の中枢で難しい外交の問題に取り組んでいます」と述べた後、「日本の平和を守り抜き、経済をよみがえらせ、地方の活力を取り戻し、災害に強い国土を創るためには、政治の信頼を回復させないといけない。日本と故郷の未来のために全身全霊を尽くして参ります」と本人のメッセージを読み上げ、決意表明をした。
阿部真一自民党別府市連選対委員長(別府市議)の「勝つぞ」コールで、参加者全員が拳を突き上げた。
暮らしを守り平和を守る
大塚 光義陣営(日本共産党、新)
大塚義光候補は15日午前9時、JR別府駅西口を皮切りに、市内を周り支持を訴えた。
午前11時頃、別府駅東口でマイクを握った大塚候補は「国民の暮らしはどうでしょうか。物価高で暮らしが大変。その一方で、自民党はパーティを開き、違法な裏金を作ってきた。選挙が終わっても解明していく。共産党は、企業献金、政党助成金を受け取らない政党です。だからこそ、裏金事件を共産党と赤旗日曜版で暴露して、国会で徹底して追及し、岸田政権を退陣に追い込んでいった。金権腐敗政治の根を絶つ」と自民党を批判した。
また、消費税を5%に引き下げ、賃金を大幅に引き上げるとし「大金持ち優遇、大企業優遇の政治から、国民の暮らしを支援する、中小企業への支援を行い、最低賃金を1500円以上に全国一律にし、月手取り20万円以上の賃金を実現する」と暮らしを守るとした。
さらに「軍備を増やす、戦争の準備には反対し、憲法9条を生かした、平和の外交にこそ力を尽くしていく。憲法をないがしろにして5年間で43兆円も軍事費を増やすことを何としてもストップさせたい。対話で解決していく政治をしていく」などと訴えた。