城下カレイなどを育成するアマモ場

アマモ場をつくるための
種だんごづくりを体験した

 日出町教育委員会は20日午前9時半、令和6年度「うみうみ教室」を日出港のマコガレイの中間育成施設で開催した。町内の小学生23人が参加した。豊岡・日出・藤原・川崎・大神の各地区公民館主催。
 日出町の特産品の「城下かれい」とそれを育む海の環境等を学ぶことで、子どもたちが海洋に慣れ親しむ機会をつくり、ふるさとの自然を愛する意識の醸成を図るのが目的。社会教育課の「学校との連携・協働による『地域協育力』向上事業」と農林水産課の「国東半島宇佐地域世界農業遺産認定市町村支援事業」。
 はじめに、小川浩水産専門員が城下カレイとアマモについて説明をした。アマモは、水深数メートルの砂泥海底に生息する植物で、群生する場所を「アマモ場」と言い、多くの生き物が育つことから「海のゆりかご」と呼ばれている。マコガレイも稚魚期にアマモ場で生活をするため、アマモ場をつくることは重要。
 引き続き、施設内でマコガレイにエサをやったり、アマモの種だんご作りを行った。アマモの種だんごは、泥の中に種を入れて麻布で包んで、泥だんごの中に入れて完成。子どもたちは、小さな種をピンセットでつかみ、慎重に泥に埋めていった。最初は大人に手伝ってもらいながら作ったが、すぐに慣れて最後は自分1人で作れるようになり「楽しい」「ちょっと難しかったけど、うまく出来た」などと話した。
 完成した種だんごは、漁船に乗せてもらって沖合まで行き、海中にまいた。