別府市の2023年観光動態

 別府市は23日、2023年の観光動態を発表した。総観光客数は680万812人で前年比26・4%増となった。
 新型コロナの分類が5類に移行したことで、人流が回復し、日帰り客・宿泊客ともに増加。訪日外国人の水際対策の撤廃やコロナ禍の反動、円安などの要因によって、外国人観光客が大幅に回復した。総観光客数は、コロナ禍前の2019年と比べると、82%にとどまっているものの、総観光客数に占める宿泊客数の割合や1人当たりの消費額が増加していることがうかがえる、としている。
 総観光客のうち、日帰り客は441万3381人(前年比28・3%)、宿泊客238万7431人(同23・1%増)。日本人客は651万9248人で、福岡県からが最も多く、関東、その他九州、大分県、近畿、中四国、北海道・東北となっている。外国人客を含めると、県外客が87・3%となった。外国人客は韓国、香港、台湾、タイ、米国などの順だった。
 観光庁制作による「共通基準による観光入込客統計」の大分県の速報値を活用した1人当たりの消費額は、日本人宿泊客は2万8061円(同5・7%増)、日本人日帰り客は5595円(49・7%増)。総消費額は、857億8002万円(同35・1%増)。外国人宿泊客は3万2456円、外国人日帰り客は5492円となっている。外国人客については、2022年の公表データがないため、比較は出来ない。総消費額は約67億4471万円。
 地域別の宿泊客は、北浜・中央地域119万111人(同34・4%増)、堀田・観海寺地域58万3478人(同0・4%増)、鉄輪・明礬地域46万3386人(同36・3%増)、その他地域15万456人(同13・7%増)。
 データは、別府市公式ホームページで閲覧やダウンロードが出来るように公開した。