別府温泉発展の礎を築いた油屋熊八翁を偲ぶ「第66回油屋熊八翁碑前祭」が1日午前11時、別府公園で開催され、約50人が出席した。
八幡朝見神社の神日出男宮司が、神事を執り行った。
奉納吟を、岳星会員が吟じた。
長野恭紘別府市長(油屋熊八翁顕彰会会長)、有馬義恒・宇和島市観光物産協会副会長、穴井宏二・別府市議会観光建設水道委員会委員長(議長代理)、西謙二別府商工会議所会頭、伊藤慶典別府市観光協会専務理事、小林直基陸上自衛隊別府駐屯地司令ら12人が玉串を捧げた。
神事終了後、長野市長が「100年の間、油屋熊八翁をはじめ先人の皆さんの尽力のおかげで、今日の別府観光がある。100年経つと当時では考えられないようなことが起きます。コロナ禍を乗り越えて、観光の形も多様になってきて100年経って今からさらに観光をアップグレードしなければならない時期になっていると思う。先人に感謝をし、土台を固めて、飛躍を誓う。これからも宇和島と別府が力を合わせて、熊八翁の功績をみんなに伝えて発展させないといけない」とあいさつ。
来賓を代表して有馬宇和島市観光物産協会副会長が「今から100年以上前に、将来の観光レジャーに目をつけ、地域の活性化にいち早く取り組み、大成功をおさめた人こそ、油屋熊八翁にほかなりません。我々がいま学ぶべきところは、熱量を持って動いていくことだと思います。熊八翁の縁で、毎年『碑前祭』に呼んでいただき、翁の偉大さを感じざるを得ません。熊八翁が情熱を全力で注ぎ、積み重ねてきた別府の町には翁の熱い心が受け継がれているものと確信しています」と市長のメッセージを代読した。