別杵速見広域市町村圏事務組合議会の定例会

長野管理者が
上程議案について説明をした

 令和6年第2回別杵速見広域市町村圏事務組合議会(松川章三議長)の定例会が12日午前10時、別府市議会本会議場で開会した。同組合は、別府市、杵築市、日出町の2市1町で構成されている。
 議事に先立ち、先の選挙で日出町長に当選し、副管理者となった安部徹也氏が「広域圏で一緒に議員として活動してきました。今後は、副管理者として広域圏の住民のためにしっかり頑張りたい」とあいさつした。
 議事では、広域圏議会議員だった安部氏が町長となったことを受けて、補充議員の議席の指定、議席の変更、議会運営委員及び常任委員会の補充議員の選任を決定。
 長野恭紘管理者(別府市長)が上程議案の説明を行った。社会情勢の変化に伴い、事務組合職員等の旅費に関する条例等の一部改正について、一般会計及び特別会計の歳入歳出決算の認定についてを上程した。安倍公彦監査委員が各決算について意見を述べた。
 決算規模は、一般会計は歳入・歳出ともに13億8369万4409円。予算額に対する比率は、98・3%で、前年度と比べて20・5%増となっている。藤ケ谷清掃センター事業のごみ焼却処理施設費などの増加に伴い、一般会計から特別会計への繰り出し金によるもの。
 特別会計は、秋草葬祭場事業は歳入・歳出ともに1億9353万3089円、予算比率は96・5%。藤ケ谷清掃センター事業は歳入・歳出ともに14億3777万516円、予算比率は99・1%。介護認定審査会事業は歳入・歳出ともに2547万4740円、予算比率は96・4%となっている。議案は常任委員会に付託された。
 一般質問では、岩尾育郎氏(杵築市)が残骨灰の売却について、今後の取り扱いについて考えを質した。長野管理者は「残骨灰については、各議員におかれても様々な意見を伝えてもらっている」とし、有価性があるとの認識を示した上で「来年2月には事業者としての経営理念とし合致し、皆さんにも理解してもらえるような制度設計を鋭意作っている」と答えた。岩尾氏は「準備が必要なことがあるのか、まったく理解が出来ない」と対応に不満を示した。加来喬氏(日出町)も残骨灰について一般質問を予定していたが、有価性の認識があることを確認できたことや岩尾氏とのやり取りで来年2月の提案を待つとして、質問を取り下げた。
 本会議を休憩し、総務福祉と環境衛生の各常任委員会を開き、上程中の議案について審査を行った。環境衛生委員会では、委員長が退任したことを受けて、川西求一氏(日出町)を新たに委員長に選任した。
 本会議を再開し、泥谷修総務福祉委員長(杵築市)と川西環境衛生委員長が上程中の議案すべてを原案通り可決・認定すべきと報告。採決では、すべての議案を全会一致で可決・承認し、決算についても全会一致で認定された。