別府湾で湾測量実習

インド太平洋地域から9人が
別府で研修する報告をした
市制100周年を記念して
「伊能大図模写図第181号『豊後』」が
贈呈された

 国際協力機構(JICA)の課題別研修・海図作製技術コースで別府市で研修を行うため、研修員らが13日午後3時、別府市役所を表敬訪問した。
 毎年実施されているもので、今回は、フィリピン、インドネシア、マダカスカル、シンガポールなどインド太平洋地域7カ国地から9人が参加している。7日から12月6日までの1カ月間、別府市に滞在して、海上保安庁の指導で別府湾で港湾測量実習を行う。
 阿部万寿夫副市長が「母国を離れ、約1カ月別府で過ごすと聞いています。別府は、海と山に囲まれた美しい自然環境と天然資源に恵まれた国際観光温泉文化都市です。様々な人との縁があると思います。観光や文化にも触れ、温泉も体験してください」と歓迎のあいさつ。
 研修生を代表して、デ・アルメイダ・フラビオ・ロペス・フランシスコ海洋研修所地図製作部門海図作製官(モザンビーク)が「別府の歴史や文化を学ぶ機会をいただき、感謝します。日本に来て3カ月になりますが、防災などを学ぶ貴重な体験をしています。別府は日本研修のハイライト。かけがえのない思い出を作り、国に持って帰りたい」と述べた。
 また、海上保安庁海洋情報部から、別府市制100周年を記念して「伊能大図模写図第181号『豊後』」が贈呈された。全国の水路測量などのために模写されていたもので、多くが関東大震災で焼失したが、残されていたものの複製。14日から市役所1階に展示される。