別府市と国立大学法人大分大学減災・復興デザイン教育センターは15日午前10時、市上下水道局会議室で、鶴見岳火山避難計画検討のための図上ロールプレイングを実施した。市の関係各課をはじめ、国土交通省九州整備局、大分地方気象台、大分県から約50人が参加した。
別府市とセンターは、「火山防災に関する協定」を結んでおり、昨年度から噴火想定や広域避難などの避難行動の基本モデルを検討するとともに、行政課題の解決に向けた調査・研究事業を行っている。
鶴見岳が噴火をしたことを想定。8つのチームを作って、それぞれ時間の経過とともに与えられる状況について、チーム単位で各自の立場で実施すべきことや課題を検討した。
14日から鶴見岳の下浅部における火山性地震が増加したところからスタート。噴火を想定しながら、どんな準備が必要か考える。考えている間にも、噴火警戒レベルの引き上げ、入山規制、登山者の有無の確認、天候は朝から雨予報など、状況は刻一刻と変化。
参加者は、自分たちの役割を考えながら、県や国、他部署との情報共有、問い合わせによる情報把握に努めた。
より多くの人に正確な情報を届けるための手段、学校などへの連絡、観光客や外国人への対応などやるべき事は多くあり、参加者はコミュニケーションをしっかり取り、情報や状況を確認しながら取り組んだ。