APUとトキハが包括連携協定

協定書を手に酒井社長(左)と米山学長

 株式会社トキハ(酒井祐一社長、大分市)と立命館アジア太平洋大学(米山裕学長、APU)は3日午後3時半、APUキャンパスで包括連携協定を締結した。
 地域のグローカルな新しい価値創造や、地域課題を解決に導く人材育成を目指す。多様な学生の視点を生かした地域特産品の開発による地域の魅力の発掘、百貨店の空間を利用した地域との人的交流や、将来的には百貨店の特徴を活用して販売、接客、商品管理、マーケティングなど幅広い業務領域での共創をすすめていく。
 酒井社長が「素晴らしい大学と手を携えて、共に地域を盛り上げることが出来る。連携を通じて、企業と学業の架け橋として、社会で役立つものにしたい。百貨店は過渡期にある業態。学生の知識、視点をいかし、新しい価値を生み出し、共に歩めることをうれしく思います。新たな刺激を与え、地域の活性化に必ず貢献できると確信している」。
 米山学長は「戦後の大分の復興と共に歩んできた歴史のある百貨店。大分、別府地域の価値創造をより深く進めたいと思っている。トキハは、多くの学生が買い物、アルバイトなど慣れ親しんでおり、地元からも馴染みのある店舗。連携によって、学生のみならず、地元の皆さんにも貢献できる機会をいただける」とそれぞれあいさつ。協定書にサインした。
 引き続き、記念ワークショップがあり、酒井社長が「90年続く地域に密着した持続可能な経営の秘訣」と題して学生に向けてプレゼンテーションを行い、学生らと意見交換をした。
 7日午前11時半から、トキハ別府店で「APU×トキハ トキハで世界旅行」が開催される。多文化体験ブースやワールドアーケード、ファッションショーなどを予定している。