別府市外部評価委員会で協議

指定管理の4施設についての外部評価を行った

 別府市外部行政運営評価委員会(安部忍委員長、7人)は11月29日午前10時、市役所で令和6年度委員会を開き、指定管理者制度の評価を行った。
 安部政信市企画戦略部長があいさつ。5年間の指定管理で3年目の施設の令和5年度の事務事業の評価を行った。対象は、阿蘇くじゅう国立公園志高湖野営場、野口原総合運動場、実相寺サッカー場、実相寺多目的グラウンドの4施設。担当課が概要を説明し、委員から質問を受けて、回答する形で行われた。
 志高湖は、事業の目標指数でみると、利用者数は達成率は66・6%だったが、アンケートによる満足度は86%と高い。予約システムの導入や各種イベントの開催など、自主事業にも積極的に取り組んできた。一方で、コロナ禍からの回復で、旅行意欲が高まったことで宿泊施設に人が流れたことや、ハイシーズンの夏場が猛暑の影響で利用者数が落ち込むなどした。また、他のキャンプ場と比べても利用料が1人当たり1泊660円と安いことや、テントの間隔などを考えてキャンパー目線で運営をし、利用者数が抑えられていることなどを説明。事務局からも「外的要因が大きく、加味して評価してほしい」との話があった。
 ガイドラインに沿った内部評価は「D」だったが、委員からは「事業者もかなり努力をしており、もっと評価されるべき」「利用料が安いのはうれしいが、社会情勢を加味し、もっと上げてもよいのではないか」などの意見が出た。観光課は「令和2年度に値上げを行っているため、すぐにはどうかと思うが、値上げを内部で検討したい」と答えた。外部評価では「B」とした。
 スポーツ3施設については、アンケート調査を積極的に実施したことや熱中症対策などの利用者の安全に配慮した運営を行っていること、必要最小限の人員配置と休日などを勘案した勤務体制によって経費の削減に努めていることが説明された。利用者の満足度は80%だが、施設の不備に起因する低評価が多く、接客などについてはおおむね高評価だったとして、内部評価は「B」。外部評価も同じく「B」とした。