別府市西野口、玉川電化センター社長の飯野一雄さん(69)は自衛官の募集に協力したとして、このほど中谷元防衛大臣から感謝状を授与された。
まだ陸自別府駐屯地が野口原にあったころ、父親の故一郎さんが別府自衛隊指定商社会を設立。その関係で子どものころから自衛隊に親しんできた。大学生のころには、もう若者を自衛隊に紹介するようになった。そして別府地区自衛官募集相談員として20年にわたり活動し、多くの青年を入隊させてきた。
他人を紹介するだけじゃなく、長男翔一さん(35)は航空自衛隊、おい2人も海上自衛隊に入隊させた。
授賞式は10月26日、東京市ケ谷の防衛省であり、中谷防衛相から直接感謝状を受け取った飯野さんは「防衛省に入るのは初めてではありませんが、大臣から手渡されるとあって、とにかく緊張しました」という。授賞式の後は祝賀会も開いてくれた。募集業務に加え、就職援護や広報に協力してきたことを労われた。
自衛官の任期は陸上が2年、海上と航空が3年。入隊して調理師の免許を取り、海外の日本大使館の調理長になった人や、単車の整備士の資格を取得してバイクショップを開業したケースもあるという。
「自衛隊での経験は無駄じゃなく、技能を身につけて社会に出る。退職後も第二の人生設計に役立ちます。そんなことも説明しながら、これからも募集業務に協力してゆきたい」と飯野さんは笑顔で話した。