令和6年第4回別府市議会定例会

市議が上程議案に対して質疑

 令和6年第4回別府市議会定例会が6日午前10時、再開されて議案質疑を安部一郎議員(自民新政会)、小野佳子議員(公明党)、森裕二議員(ビーワンべっぷ)、泉武弘議員(行財政改革クラブ)、森大輔議員(新たな別府を創る会)、美馬恭子議員(日本共産党)が行った。議案質疑終了後、上程中の全議案を各委員会に付託した。
 ▽安部議員が「退職手当返納命令処分に対する審査請求に関する諮問」について「審査請求の経緯は」と質問。
 田原誠士上下水道局総務課長が「令和5年1月31日付けて上下水道局が出した退職金返納命令書に対して、同年10月31日に処分を受けたとして元市職員から処分取り消しの審理請求がなされた。今後、審査庁は元市職員に対して採決を行う」と答えた。
 安部議員が「非常に長丁場になると思いますが、しっかりとした対応をお願いします」と要望。
 そのほか、新湯治・ウェルネス推進に要する経費の追加額などについて質問した。
 ▽小野議員が「災害復旧に要する経費の追加額」について「状況を確認しましたが、農地とハウスの両方の被害が出ている農業者もいる。継続していき提供するためにも、ハウスの復旧も重要な課題ですが、ハウスの被害は」と質問。
 塩手政弘農林水産課長が「ハウスの被害は、古賀原・浜脇地域が中心。ハウスの土台の崩壊、ハウス内の土砂流入、骨組みの歪曲などがある」と答えた。
 小野議員が「ハウスの復旧にかかる農業者負担は。支援策は」と質問。塩手課長が「復旧については、補助金で対応する。農業者の負担や普及の目安は、災害の状況などにより変わるので業者ごとに説明していく」と答えた。
 そのほか、旧平尾邸の設置及び管理に関する条例の制定について質問した。
 ▽森裕二議員が「児童福祉施設整備に要する経費」について「保育所を増築するための実施設計書などだが、増築する理由と増築の内容は」と質問。
 中西郁夫こども部次長兼子育て支援課長が「市立幼稚園が7園閉園し5歳児の受け皿の確保、市立保育所の役割として支援の必要な児童の預かりなど保育室の確保が急務。増築する部分の安全性を確保して、子どもたちが遊べるようにする」と答えた。
 そのほか、スポーツ推進に要する経費の追加額などについて質問した。
 ▽泉議員が「基金積立金の追加額」について「基金が競輪事業から積み立てられるが、今後の新湯治・ウェルネスに対する取り崩しの見込みは」と質問。
 河野文彦財政課長が「新湯治・ウェルネス事業にあたり、今後は基本政策の策定、民間事業者からの提案で事業規模が決まるので、財政負担が決まる。原資は地募債を活用するため、基金を使う」と答えた。
 そのほか、災害復旧に要する経費の追加額などについて質問した。
 ▽森大輔議員が「新湯治・ウェルネス推進に要する経費の追加額」について「今回の補正予算で、市民の声がある。コンサルタント業者に委託しなければいけないのか。自前でできると考えるが、なぜ委託しないといけないのか」と質問。
 松川幸路市長公室参事兼新湯治・ウェルネス推進室室長が「総合的な専門知識を有するコンサルタント業者に委託し、市と協働して事業を進めた方が基本政策の策定にかかる作業効率や作業時間が短縮されるなどのメリットがある」と答えた。
 ▽美馬議員が「市長提案理由の新湯治・ウェルネス事業」について「もう少しわかりやすい言葉で説明を」と質問。
 長野恭紘別府市長が「別府だけでなく日本の観光が稼げていない。市内のホテルなどに渡すためのデータを取るための施設を創る。滞在日数を伸ばすことが、より稼いでいく観光地をめざす。市民が施設を使い、健康になれば社会保障費が抑制されるのが第1のメリット。稼いでいき、市民の福祉に回すことが第2のメリット。データをストックする施設だけではなく、温泉に入られる施設をめざす」と解説した。