浜脇地域包括支援センターと別府警察署南部交番は、6日午前10時、浜脇温泉前広場で交通安全教室を開催した。高齢者だけでなく、市立南幼稚園の園児も一部参加した。
高齢化率の高い南部地域では、移動手段が課題となっており、別府市も「湯けむりライドシェア」を実証運航しているが、免許証を返納しても安心して買い物や病院などにいけるように、多様なモビリティを紹介して、日常的な移動手段の選択肢を広げてもらう。また、南部地域は比較的平地なため、自転車を利用する人も多く、歩行者、自転車、自動車それぞれの立場から交通安全に気を付けてもらうのが目的。
大分県警音楽隊が「残酷な天使のテーゼ」や「ブリンバンバンボン」「クリスマスソングメドレー」「津軽海峡冬景色」など子どもからお年寄りまで楽しめる曲を演奏。曲の合間に、別府署交通課が交通講話を行い、横断歩道を左右をきちんと見てわたることなどの注意喚起をした。園児には、キーホルダーや反射材がプレゼントされた。
引き続き、体験コーナーが行われ、セーフティぶんごによるドライビングシミュレーターと歩行シミュレーターで感覚を確認。自転車のシミュレーターもあり、後方や左右の安全確認をしっかりするなどした。また、電動車いすや電動アシスト自転車の試乗会も実施。参加者は事業者に利用方法を教えてもらいながら、広場内で運転をした。
中島利恵南部交番所長は「高齢者の多い地域で、体の機能の状態や交通安全を考えるきっかけになればと思います。移動手段がないと、免許返納の決断もなかなか難しい。包括支援センターとは、日頃から連携しており、地域の人に寄り添える活動をしています。音楽を聴いて、楽しい気持ちになって体験もしてもらえればと思います」と話した。