令和6年第4回別府市議会定例会は10日午後1時、再開し、一般質問を行った。初日午後は、穴井宏二氏(公明党)、阿部真一氏(自民新政会)が児童生徒の交通安全対策、民間救急車、歳出における財政状況、職場のハラスメントなどについて質問した。
児童生徒の交通安全対策
穴井宏二氏(公明党)
穴井宏二氏は児童生徒の交通安全対策について「児童生徒の登下校時における交通安全対策の具体的な取組は」と質問。
吉武功二学校教育課参事兼教育相談センター所長兼安全支援係長事務取扱が「登下校時は、交通安全指導員やPTA役員が交差点などに立ち、学校職員、児童会、生徒会役員による朝のあいさつ運動を兼ねた見守り運動を実施する場合もある」と答えた。
穴井氏が「信号機のない横断歩道の安全対策は、喫緊の課題。市内で過去5年間の児童生徒の登下校における事故件数、うち救急搬送の件数、事故が起きた場所は」と質した。吉武参事が「令和元年度は事故件数3件中、救急搬送は0件、2年度は9件中0件、3年度は9件中3件、4年度は4件中2件、5年度は4件中1件。事故発生場所は、歩行者用信号機のない横断歩道が5件、歩行者用信号機のある横断歩道が3件、その他21件」と答えた。
穴井氏が「別府市内で信号機のない横断歩道はいくつあるのか。信号機の設置件数は」と質すと、吉武参事は「警察から、横断歩道と信号機の設置数の差が概ね470カ所以上と聞いている。直近3年間の設置件数はゼロ」と答えた。
穴井氏が「通学路の改善状況は」と質問。吉武参事が「8月末時点で71件のうち13件が対策済。58件を関係機関と連携して改善に取り組んでいる」と答えた。
そのほか、民間救急車、体験型観光の取組などについて質問した。
人件費など財政状況は
阿部真一氏(自民新政会)
阿部真一氏は歳出における財政状況について「歳出の54・8%を占める義務的経費の人件費の時間外手当、扶助費の生活保護費から質問する。令和5年度の決算で、人件費は総額82億8100万円。扶助費は225億円と35・6%。うち生活保護費が65億4千万円と大きなウェイトを占める。生活環境の業務改善を聞く。執行部の展開は」と質問。
河野幸夫職員課長は「時間外勤務手当のうち上下水道局を除いた額は、令和3年度2億7037万5千円、4年度2億7344万6千円、5年度2億8050万8千円。市の業務について原則は時間内に遂行することが条件」と答えた。
阿部氏は「時間外手当の上限の時間数は」と質すと、河野職員課長が「通常予見することができない業務量などのときは、1カ月45時間、1年で360時間の範囲内と定められている」と答えた。
阿部氏は「時間外手当だが職員の適性を十分に考慮して担当課の配置が最重要な点。担当課の見解は」と質すと、竹元徹総務部長が「長時間にわたる時間外は、生産性の低下を招くだけでなく、職員の健康保持にも悪影響を及ぼすため、改善が必要と考える」と答えた。
そのほか、職場のハラスメント、学童クラブ待機児童などについて質問した。