南立石小で木育教室を実施

児童がカラーコースターとして
SDGsの17色を塗った

 別府市農林水産課と大分県森林組合連合会が「森林環境譲与税活用事業 小学校における木育教室」を17日午後1時45分、市立南立石小学校体育館で開催し、5年生52人が出席した。
 講師は、同連合会総務部森林組合課の佐藤航通主事。
 環境教育の推進のため、森林の果たす役割やSDGsについて学び理解してもらうことが目的。
 木育授業では「大分県の森林について知ろう・ふれあおう」をテーマに行った。
 大分県の面積の割合は「森林」が71%で、農用地と宅地、その他の土地を合わせた広さの2倍以上を占めている。別府市も半分以上の面積(62%)を森林が占めている。
 樹種の割合、森のサイクル、林業機械、森林の役割(地球の環境を守る、水を蓄えて綺麗にする、植物や動物を守る、土砂災害を防ぐ、保健・レクリエーション機能、木の製品や山野食材を恵む)を説明。最後に「森林とSDGsの関わりについて」として、SDGsとは何か、どれだけ深くつながっているかを説明した。
 工作授業では「SDGsのカラーコースターの作成」として、世界共通の17の目標として17色すべてに意味があるため、コースターも17色で塗れるようになっており、児童は丁寧に塗っていった。男児は「SDGsの中で11番目の『だれもがずっと安全に暮らせて、災害にも強いまちをつくろう』が印象に残った。コースターを見て思い出し、そのほかの目標も少しずつ覚えたい」と話した。
 全員で記念写真撮影後、上野晃斗さん(10)が佐藤主事にお礼の言葉を述べた。
 木育教室は3年目で、令和4年度は3校178人、5年度は2校120人、今年度は3校(緑丘・南立石両小は実施済、別府中央小は年度内)で148人が受講する。また市と同連合会は6年生を対象とした木工教室も行っている。