ベテラン火消しが叙勲

受章を報告した(前列左から)
佐々木氏、田中氏、上野氏

 秋の叙勲で瑞宝単光章を元別府市消防団第14分団副分団長の田中信行氏(75)=東山=、第43回危険業務従事者叙勲で瑞宝双光章を元別府市消防署長の佐々木昭氏(71)=石垣東=、瑞宝単光章を元市消防署副署長の上野和徳氏(71)=大畑=が受章し、3人が23日午後2時45分、長野恭鉱別府市長を訪問した。
 長野市長が「今まで別府市民のため、観光客のため、安全安心のためにご尽力をいただいた御功績が広く認められての受章と思います。これから先もぜひとも、後進の指導や私たちにも安全安心に関する知識や啓発のアドバイスをいただきたいと思っています。家族や周囲の皆さんのご協力があっての受章と思います。別府市民の誉れでもありますので、これからもご健康に留意しながら、ご活躍を願っています」と労った。
 受章者を代表して田中氏(消防団歴36年9カ月)が「この度、このように素晴らしい章を受章することができましたことに、心から感謝申し上げます。この受章を機に、これまで培ってまいりました『防災に対する知識』を、これまで以上に市民や地域住民のために役立ててまいりますことをお誓い申し上げます」と謝辞を述べた。
 歓談し記念撮影後、田中氏が「36年間と長かったのですが、団員が減っているので、後進は健康に気をつけて頑張ってほしい」。
 佐々木氏(消防歴42年)は「思い出は多くあるのですが、今の消防長、次長らが立派に育ってくれたことが大変良い思い出になっています。若い人たちは安全第一で、現場、訓練に励んで、先輩たちに追いついてほしいと思います」。
 上野氏(消防歴42年)は「現場は安全管理が第一です。現場は危険が伴いますので、訓練を通じて十分気をつけてほしい。いろんな現場があり、苦しい場面もありますが、健康に留意して頑張ってほしい」とそれぞれ述べた。