全国応援村実行委員会(委員長・中村伊知哉慶應義塾大学メディアデザイン研究科教授)の第3回委員会が20日午後0時40分から、別府市の立命館アジア太平洋大学(APU)で開催された。委員や関係者約100人が出席。
「応援村」は、2020年東京オリンピック・パラリンピックを活用した地域活性化推進首長連合、一般社団法人全国空き家バンク推進機構、国、道府県が連携して取り組んでいるもの。地域住民が日常生活の延長の中で「応援できる」プラットフォームを設置して、機運醸成に努めるとともに、地域の活性化につなげ、国内外から集まる観光客に対しても、広く門戸を開き、市民及び観光客に対するおもてなしを提供する。賛同する地方自治体が主催して行うというもの。
はじめに、APUのインドネシア学生による民族舞踊を披露。開催地で副委員長でもある長野恭紘別府市長が「ラグビーワールドカップでのレガシーを生かしつつ、2020につなげていきたい。どこの地域にも負けないようにと取り組みたい。大成功で終われるように、皆さんと協力してやっていきたい」とあいさつ。
応援大使任命式では、大使に選ばれた熊本県PRマスコットキャラクター「くまモン」が登場。別府市宣伝部長「べっぴょん」が委嘱状代わりのボールを中村委員長に手渡し、中村委員長からくまモンに手渡された。壇上には、くまもんの生みの親で放送作家であり同委員会特別顧問の小山薫堂さんも登壇してあいさつをした。くまモンは「応援村をもっと盛り上げるように、僕もがんばるモン」と力強く決意表明をした。
議事に入り、みずほ銀行のキャッシュレス、佐賀県武雄市の取り組み、トラストバンクのふるさと納税「ガバメントクラウドファンディング」、リバーバンクのスペースマーケット、別府市の取り組みについて説明があった。長野市長は、応援村を北浜公園(7月24~8月9日)と太陽ミュージアム(8月25~9月6日)の2カ所に設置することを発表した。
意見交換では「イベントとして単発でやるのではなく、子どもたちにどういう経験をさせてあげらるかにこだわってやりたい」「子どものいる家庭に旗を配り、それぞれの家で『応援村』をやってもらいたい。その様子を投稿してもらう」「それぞれがバラバラにやっているが、統一感のあるものも必要ではないか」などの意見が出た。
会場では、サイバーボッチャ体験もあり、ボッチャの球を投げるだけで、機械が自動的に採点をしてくれて気軽に楽しめるバーチャル競技を楽しんだ。