風に飛ばされ書類紛失

 別府市は15日、2025年農林業センサス経営体調査書類を1枚紛失したと発表した。書類には、15件分の経営体の名称、経営主の氏名(代表者)、郵便番号、住所または所在地、電話番号、前回結果(前回調査対象の有無)が記載されていたという。
 9日午前11時頃、調査員が候補者宅を訪問し、当該調査のチラシを投函していたところ、強風が吹いて、持っていた客体候補一覧表が風に飛ばされたという。付近を捜索したが見つからず、正午頃、調査員から別府市政策企画課統計係に報告があった。別府市は大分県に第一報を伝えるとともに、調査員に再捜索と警察への遺失届を出すように指示。午後には、市職員5人が一緒に捜索をしたが見つからなかった。
 謝罪と名簿が悪用された場合の注意喚起のため、対象となる15人に電話連絡をし、うち9人には連絡がついて報告内容に対して了承を得て、不信な電話や訪問など少しでも不安に思うことがあれば、統計係や警察に連絡をしてもらうように連絡先を伝えた。
 10日午前中に、連絡がつかなかった6人のうち3人と連絡が取れ、了承を得た。残る3人と文書で再度お知らせを希望した1人を合わせて4人に対し、内容説明のための文書を持って自宅を訪問し、2人は対面で、2人は不在だったためポストに投函。県に経緯を報告した。
 市では、調査員に対して調査関係書類の管理を厳格に行うことや、特に屋外での活動中は書類の携行に細心の注意を払うことを再度周知徹底するとしている。