立命館アジア太平洋大学(APU)の学生団体「フードバンク彩鳥(いろどり)」(小溝柊汰代表、20人)が、環境省の令和6年度気候変動アクション環境大臣表彰の普及・推進部門で「気候変動アクション・ユース・アワード(奨励賞)」を受賞。20日午前9時、市役所を訪れて阿部万寿夫副市長に報告した。
彩鳥は、2023年に「APUフードパントリー彩鳥」として結成され、APU2023年度プロジェクトBの採択を受けて日本の食品ロス問題を考えるきっかけや食品を必要としている人が無償で受け取れる機会づくりをAPUキャンパスと亀川地域で続けている。これまでに13回実施し、約6・1㌧の食品を約1500人に提供してきた。APUキャンパス内では、89の国と地域の学生574人がフードパントリーに参加した。昨年、学生団体となったことを受けて、名称を変更。現在は、令和6年度別府市市民活動補助金を受けて活動をしている。
報告会には、小溝代表(20)、玉川美七海副代表(同)、森永日菜子次期代表(19)、柴田菜央次期副代表(18)が出席。小溝代表が「高校生の時に、先生にフードバンクの存在を教えてもらい、興味を持ちました。学生団体が農林水産省のフードバンクに登録しているのは、彩鳥だけだと聞いています。フードロス問題とともに、お世話になっている地域に貢献したいという思いもあります。食品を扱うので、衛生管理だけはしっかりとやってきました。亀川で安定した食品寄贈が受けられるため、倉庫を借りることができました。こども食堂の人から、県社協のフードバンクを利用する際に、大分市まで取りに行くのが大変だという話を聞きます。今後は、亀川倉庫に定期便をつくり、そこで受け取れるようにできないかと関係機関と話をしています。1年間着実にやってきましたが、最初は受け入れてもらうのが大変でした。沢山の人に支えられて活動ができたことが受賞につながったと思います」と話した。
阿部副市長は「すばらしい活動をしてもらっています。社会活動を含んだ活動で、市としても頼りにしています。継続した大きな活動にしていってほしい」と述べた。