別府大学看護学部実習・研究室棟新築工事に伴う竣工式を3日午前10時、同棟で行い、57人が出席した。
同大学は、今日の医療の高度化による大学教育を受けた看護人材需要の高まりと、大分県が抱える看護職不足の問題に応えるため、市内亀川の独立行政法人国立病院機構別府医療センターの協力のもと、4月に看護学部を開設する。同棟はセンター附属大分中央看護学校の既存校舎(教室棟、食堂棟、体育館、4月・9月に改修予定)を借りる予定のため、新校舎は既存の機能を補い充実させた建物となる。
地上4階建てで▽1階=情報ライブラリー、スチューデントホール、グループワークルーム6室▽2階=基礎看護学シミュレーションルーム、アクティブラーニングルーム▽3階=地域在宅・老年看護学シミュレーションルーム、研究室10室▽4階=研究室21室―となっている。
同棟内で神事を、火男火売神社の加藤兼司宮司が執り行った。祝詞奏上・清祓い後、二宮滋夫学校法人別府大学理事長、友永植別府大学学長・理事、溝部芳明同法人常任理事、村中陽子同大学看護学部設置準備室長、末永康夫国立病院機構別府医療センター院長、工藤雅史・工藤雅史建築研究所代表、梅林秀伍・梅林建設(株)代表取締役会長がそれぞれ玉串を奉てん。
竣工式終了後、施主を代表して二宮別府大学理事長が「昨年4月2日に起工式を行い、10カ月を経て竣工の運びとなりました。昨年夏は酷暑が続く中、工事をしていただき素晴らしい建物を完成させていただきました。この4月から看護学部を新設します。地域に貢献できる優秀な看護人材を育てる教育活動が始まります。引き続き、ご指導ご鞭撻をお願いします」とあいさつ。
続いて、二宮理事長が感謝状を工藤・工藤雅史建築研究所代表、梅林・梅林建設(株)会長に手渡した。
施行者を代表して、梅林会長が「今回の工事、短期間でしたが立派に完成させることができました。少子高齢化が進む中、看護師不足が著しく、喫緊の課題。医療も多様化、高度化が進む。大学教育を受けた高度な看護師が必要。研究室などを完備したシミュレーションルームなどで、ハイレベルで高度な知識、実践力を備えた看護師を輩出することは別府大学の存在感が一段と高まる」とあいさつした。