学校法人立命館が在学生を支援

 学校法人立命館(仲谷善雄総長、京都市)は4日、円安の影響による海外留学離れ防止のために、為替変動に対応した海外留学支援として、臨時奨励金制度を実施すると発表した。2025年度、2026年度の海外留学プログラムが対象で、1年度あたり、1億3千万円を予定している。
 立命館大学、立命館アジア太平洋大学、各付属校で実施する約100の海外留学プログラムに参加する大学生、小・中・高校生が対象。参加者が負担するプログラム料を、現在のレートよりも有利な円高水準での固定の換算為替レートを用いることで、参加者の経済的負担を軽減する。
 新型コロナの影響で一時中断していた海外留学プログラムを2023年度から本格的に再開し、参加者数もコロナ禍以前の水準に回復しているという。しかし、プログラムの質に関わらない、為替変動という要因によって海外留学の経済的負担が急激に重くなっている現状がある。さらに、受け入れ機関である海外の大学などが設定するプログラム費の上昇もあり、進学・入学時点から実際に参加するまでの間に経済的負担の水準が想定を大きく上回っていることから、留学をあきらめるケースもあり、学びと成長の可能性・選択肢を狭めてしまうことは問題だと考え、臨時奨励金制度で海外留学をあきらめない学生生活を応援する方針を打ち出した。