明豊が2年連続の「センバツ」決定

2年連続で“センバツ”の切符を手にして喜びを爆発させる明豊野球部員
選考委員から電話を受ける岩武茂代校長

 「第92回選抜高等学校野球大会」の選考委員会が24日、大阪市内であり、明豊高校の出場が決まった。明豊の甲子園は春夏合わせて10回目で、春の選抜は昨年に続いて4回目。
 選考委員会から午後3時40分過ぎ、電話がかかり、受話器を取った岩武茂代校長は笑顔で「ありがとうございます。より一層精進します」と答えた。
 実相寺の練習グラウンドで電話を受けた川崎絢平監督は、安堵の表情を浮かべた。
 練習を中断しベンチ前に集合した部員を前に川崎監督は「春の選抜に勝負できる権利をもらった。もう一度、気を引き締めて練習に励んでほしい。チーム発足時に『日本一を目指す』という目標でスタートした。今のままで甲子園に行っても簡単には勝てない。これを機に、上を目指して頑張ろう」と述べた。
 明豊は、昨秋の第145回九州地区高校野球大会で優勝し、“春の選抜”4回目の出場を手にした。また、昨年の選抜では、2001年、09年、17年に夏の甲子園で記録していた8強を上回る初の4強に名を連ねた。
 岩武校長は「本当に良かった。知らせがあるまでは、ちょっと落ち着かなかったが、おめでとう。夏に負けたあの日から、みんなが本当に一生懸命、一日一日頑張った結果だと思います。練習を積み重ねて、一戦一戦、明豊らしく頑張って下さい」。
 川崎監督は「昨年の秋に優勝したので、出場決定については正直に喜びはありますが、出場する32校は選ばれた学校となると嬉しい。スタートが昨年は一つでも多く勝つだったが、今年は日本一なので、昨年の経験を活かして今年はさらに上を目指す。秋の大会は失点が多かったので、守りに力を入れている。打てないときにどうやって勝つかを考える。持ち味の打撃を活かして、どんな投手にも、どんな試合展開でも対応できるようなチームを作っていきたい」。
 若杉晟汰主将(2年)は「選抜に出場できることは、素直に嬉しい。選んでいただいたことに感謝して、目標の日本一を目指します。昨年はベスト4という良い結果で終わりましたが、今年は日本一になれるように頑張ります」とそれぞれ述べた。
 第92回選抜高等学校野球大会は3月13日午前9時、組み合わせ抽選会があり、19日に甲子園球場で開幕。決勝戦は31日を予定。一般選考28校(九州は4校)、21世紀枠3校、明治神宮大会枠1校の計32校が出場する。

長野市長が応援コメント

 明豊高校野球部の春のセンバツ出場が決定したことを受けて、長野恭紘別府市長は次のようなコメントを発表した。
 「明豊高等学校野球部の2年連続4回目のセンバツ出場、初夏通算では10回目の甲子園出場、誠におめでとうございます。選手及び関係者の皆様に心からお祝い申し上げます。前回のセンバツ大会ベスト4の活躍は、別府市全体に大きな感動をもたらしました。今大会は令和最初の記念すべき大会です。優勝目指して精一杯戦ってください。がんばれ!明豊ナイン!」

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