「別府つげ細工」の魅力

独自の技術を発展させてきた
「別府つげ細工」の展示会を開催

 別府市は、100年以上にわたって独自の技術を発展させてきた「別府つげ細工展」を28日まで、市役所1階ロビーで開催している。
 昭和初期、関西からの定期便が就航すると、多くの人が別府を訪れるようになり、つげや梨、椿などを材料とした木櫛やかんざしが作られるようになった。「つげ」は、日本の固有変種で木目が緻密で硬く、耐久性に優れている。つげを材料としたものは、高級品。
 その後、透かし彫りで木櫛に家紋を施したり、古典模様が施されるなど、独自の技術が発達してきた。しかし、大正末期になるとセルロイド製の櫛が普及するなどして、需要が減少。帯留めやブローチ等の装飾品の生産が増加。サンゴ彫刻の技術なども取り入れた商品が人気となった。戦後、観光の復活で需要が再び高まった。すべて職人の手作業で作られ、使うほどに味が出る。
 展示では、様々な時代の職人が作った繊細で美しいつげ細工を見ることができる。また、つげの木も展示され、実際に持ち上げてみることもできるようになっている。市では「生活様式などが変化し、伝統工芸産業も様々な変化が強いられるなか、改めて『別府つげ細工』の歴史や存在を知ってもらいたい」としている。