
藤井区長、長野市長、牛奥社長(左から)
別府市(長野恭紘市長)、大阪市住之江区(藤井秀明区長)、株式会社商船三井さんふらわあ(牛奥博俊代表取締役社長執行役員)は、5日午前11時、別府市役所で三社連携協定を締結した。
別府市と住之江区は、フェリー「さんふらわあ」の大阪~別府航路の発着港がある。同航路は、1912年に開設され、約110年続く国内航路として最も長い歴史があり、観光、ビジネス、物流など多くの面で重要な役割を担っている。長い歴史の中で育まれた両地域の交流をさらに拡大するため、別府市と住之江区は友好交流を結び、商船三井さんふらわあは連携に賛同した。
住之江区は大阪市の海の玄関口で、大正14年に大阪市住吉区として大阪市に編入され、昭和49年に人口増加によって分区して誕生した。区内には3つのフェリーターミナルがあり、「2025大阪・関西万博」の会場にも近い。
大阪~別府航路は、商船三井さんふらわあの前身の1つの大阪商船が運航させた関西と九州を結ぶ定期船がはじまり。2023年に環境負荷の低減を目的とした日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」を就航させている。
連携協定では、大阪別府航路を通じた地域の魅力づくりや地域の情報発信力、認知度の向上、国内外における観光プロモーションなどを行う。今後は、お互いのまつりやイベントに出展して観光PRなどのプロモーション、市報でお互いの情報発信などを予定している。
協定書に署名した藤井区長は「出発地と目的地のコラボレーションで新たな交流人口の創出にチャレンジしたい。大阪・関西万博の海の玄関口として、世界に大阪・関西の魅力を知ってもらえる機会づくりをしたい」。牛奥社長は「コミュニティとのつながりは、海陸全従業員にとっても、事業へのモチベーションにつながると信じている。環境にも積極的にチャレンジし、サービスもどんどん磨きをかけていきたい」。長野市長も「別府の観光地としての発展は、大阪から多くの人が来るようになった賜物といっても過言ではない。大阪・関西万博の前後でさんふわあを使って往来が増えることは間違いない。住民同士の交流も続けていければと思います」とそれぞれ話した。