「健康寿命」のため筋トレ

後期高齢者と思えぬ若さの
北野正剛学長(手前)

 大分大学学長で「健康寿命日本一おおいた創造会議」会長の北野正剛さん(別府市在住)は、石垣東4丁目のイシダ・メディカルフィットネス(石田一喜施設長)で筋力トレーニングに励んでいる。医師の立場から、元気で長生きするには筋トレが必須という。
 足腰の弱いお年寄りが転倒して、そのまま寝たきりになるケースがよくある。それを防止するためには筋トレしかない。それと並行して食生活を見直すことも大切。お酒はほどほどに、タバコは絶対にダメ。
 バランスのいい食事を心がけ、鶏肉、納豆、ロースよりヒレ、塩分控えめを勧める。
 トレーニングは筋肉ばかりじゃなく、内臓の健康にもいいと強調する。心臓、肝臓、腎臓、血圧などを正常に保てる。
 年を取って基礎代謝が落ちたとあきらめることはない。筋肉を鍛えることで無駄な脂肪が燃焼され、基礎代謝が戻ってくるという。つまり、筋トレは若さと健康を保つ秘訣という訳だ。
 北野学長は月に8回、1時間のトレーニングを続け、体重はベストの61キロを維持している。
 自己流のトレーニングではケガをするため、イシダ・メディカルのような専門トレーナーが指導するジムをすすめている。
 「私も75歳の後期高齢者になりました。『健康寿命日本一』を自ら率先するため、ジムで汗をかいています。少しくらい体調が悪くてもクヨクヨせず、健康になろうという気持ちを持つことが大事。『貯筋』することが元気で長生きする秘訣」と北野学長は締めくくった。