別府市が地域交通市民会議立ち上げ

関係者が参加して
地域交通について意見交換をした

 別府市は、「地域交通市民会議」を立ち上げ、16日午後3時、市役所で第1回会議を開いた。
 別府市内でのバス路線の廃止や縮小、タクシー不足などの移動問題の深刻化により、市民の日常生活や急増する外国人観光客をはじめ観光客に選ばれる観光地として必須である円滑な移動手段の確保をそれぞれの当事者の立場から議論して、地域交通のあり方について意見交換や情報共有を行う。
 別府市、別府商工会議所、市旅館ホテル組合連合会、市社交飲食協同組合、一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォームBーbizLINK、市観光協会、観光施設連絡協議会、別府地獄組合、市自治会連合会、市老人クラブ連合会、市PTA連合会で構成されている。
 長野恭紘別府市長が「コロナがほぼ完全に収束した中で、外国人を中心に観光客が爆発的に戻ってきている。しかし、コロナ禍で失ったドライバーがなかなか戻ってきてくれていない状況にある。タクシー事業者、バス事業者にもご尽力いただき一緒に様々な取り組みをしているが、劇的に増える状況にないのが現状だと思う。事業者が中心となる協議会の中でアプリを搭載したライドシェアが別府市でもスタートしようという段階まできた。これにより、観光客、市民の移動手段がずいぶん楽になるのではとの希望を持っている」とあいさつ。
 現状と取り組みを説明。別府市公共交通活性化協議会で了承が得られれば、主に外国人観光客をターゲットにした配車アプリを使った「湯けむりライドシェア~GLOBAL~」を開始したい考えを示した。
 出席者からは「スーツケースがいっぱいで人が乗れない状況もある。宅配サービスなどもっと宣伝して、もっと人が乗れるようにすれば不満も減るのでは」「民業が足りないところを官がフォローすることで、全体の循環がよくなるのではという気持ちがする」「翌朝のチェックアウト時に車の予約が出来ない。事業者も頑張ってくれているが、安定した配車環境になっていないのは事実だと思う」「少しでも前向きで、おもてなしをするべき」とアプリ導入には概ね好意的な意見が多く出た。