「訪日客へのホスピタリティ」部門

JUTOから2つ目の
表彰を受けたワンダーコンパス別府

 日本政府観光局(蒲生篤実理事長=JNTO)が独自の取り組みを行った観光案内所を表彰しており、2024年度表彰で「訪日客へのホスピタリティ」部門のカテゴリー2でJR別府駅構内にある「ワンダーコンパス別府」が受賞した。以前、「連携強化による観光案内の質の向上」部門でも受賞をしており、2つ目の「日本一」の評価を得た。
 認定区分(カテゴリー)は1~3、パートナー施設があり、ワンダーコンパス別府は、少なくとも英語で対応可能なスタッフが常駐、またはビデオ通話による案内が常時可能で公式の案内を提供している「カテゴリー2」。2019年4月にオープンし、別府観光を中心としながらも、県内各地のパンフレットも置き、ゆったり過ごせる空間づくりをしている。
 職員は約30人で、英語以外にも多言語の案内をしており、日本人観光客、外国人観光客関係なく、ひっきりなしに客が訪れ、様々な困りごとや情報提供に対応している。観光案内の他にも、手荷物預かり、バスチケット販売、電気自転車や車椅子、ベビーカーなどの短期貸し出し、外貨両替など多くの業務を受け持つ。
 今回の受賞は、案内所スタッフだからこそ気づける情報をインスタグラムで発信。多言語でショートムービーで投稿し、来訪者も出演するなど、案内所が一丸となって観光の楽しさを伝える工夫に優れている、と評価された。内容を考えたり撮影は、一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォームBーbizLINK・BIP事業部の稲積京子マネージャーが行っている。「季節によっては桜を投稿したり、新オープンの店、人気の店、困りごと、スタッフの仕事で共感できるようなものを投稿しています。スタッフはみんな、別府のためになる、お客様のためになる、人の役に立ちたいという人ばかり。楽しみながらやってくれています」と話した。