溝部高校の看護専攻科1年生25人

医師が行う園児の内科検診を
サポートする生徒ら

 別府溝部学園高校看護専攻科1年生25人が幼保連携型認定こども園ひめやま幼稚園の内科検診への手伝いを19日午前10時、同園で実施した。
 地域看護における看護師の活躍の場として幼稚園での関わりを学び、小児の特徴を把握し、実際に関わりを持ち、看護学生として、学びを深めることが目的。
 校医2人が、0~2歳児クラスと3~5歳児クラスの計195人の内科検診を行い、看護専攻科の生徒が園児と話して緊張をほぐしたり、医師に道具を渡すなどの手伝いをした。
 ひめやま幼稚園の伊藤由美子園長は「園児は今後、学校の避難訓練などで看護専攻科の生徒と会うので、今の時期に会っているのとそのとき初めて会うのでは、子どもにとって印象的にもまったく違うと思います。これまでは、校医と幼稚園の看護師だけですが、園児が緊張するのですが、生徒がいることで緊張も緩和されている。今までと比べて、園児は笑顔になっているし、安心していると思う。先生たちも生徒が見てくれているので、こういう場所が得意ではない子どもに集中できる。多くの大人が子どもにかかわることは大事なことと思います」と述べた。
 生徒を代表して樋口叶芽さん(18)が「あまり小さい子と関わり合いがなかったので、難しかった。どうすればきちんと伝わるかなど、いろいろ考えさせられました。私の親戚にも小さい子がいるので、それを参考にしてふれあいましたが、みんな個性があるので関わり方が違う。積極的な子、消極的な子もいるので、どう接するかを考えました。園児と話すときは、上から見下ろすのではなく、同じ高さの目線で自分の気持ちや言いたいことを分かりやすく伝えられるように、そしてどのようにしたらスムーズに内科検診をしてくれるかを気をつけました」
 「ここにいる園児は元気に走り回っているのですが、病院だと状況が変わりますので、今後はそのようなときの子どもに、どのように声をかけたらいいのか、どうしたら笑ってくれるのだろうかを考えていく」と話した。