高校生が「ふれあい看護体験」

パルスオキシメーターを使って看護体験

 大分県東部保健所は、16日から28日まで、別府市、杵築市、日出町の医療機関で高校生を対象に「ふれあい看護体験」を実施している。「看護の日」(12日)、「看護週間」(11~17日)の事業。23施設に88人が参加予定。
 20日午前9時、県立別府翔青高校の3年生3人が内田病院(内田明宏院長)でふれあい看護体験を行った。3人とも、看護体験に参加するのは2回目だという。
 内田病院では木之元千恵美地域包括ケア病棟師長が、病院の理念や普段の仕事の中で気を付けていることなど、日々、患者の満足度とともに職員の満足度の向上を目指していることなどを解説して、院内を案内。内田院長が「いろんなことを聞いて、見てプロの仕事を知ってほしい」と話した。
 引き続き、看護体験として病室を訪れて動脈血酸素飽和度などを指先で測定するパルスオキシメーターの使い方を学び、実際に測ってみた。また、血糖値測定も自分で測ってみたりした。
 看護体験に参加した秦野ゆらさん(17)は「たくさんの部屋や施設があって、管理が大変だと思いました」。荒金駿太郎さん(同)は「患者さんの体にチューブが直接入っていたりという光景を間近で見たことがなかったので、生々しさを感じました。一方で、それを管理する職員の責任の重大さを実感しました」。兼高由衣さん(同)は「たくさんの科や職業の人がいて、それぞれが役割をしていて、やり甲斐のある職場だなと感じました。コミュニケーションや感謝を忘れないことが大切と学んだので、生かせるようにしたい」とそれぞれ話した。