東洋太平洋タイトルマッチ挑戦

「チャンピオンベルトを別府に」と小畑武尊さん

 別府市在住のウェルター級プロボクサー、小畑武尊さん(26)=ダッシュ東保ボクシングジム所属=が6月19日、東京の大田区総合体育館で開催されるOPBF東洋太平洋チャンピオンのタイトルマッチに挑む。「チャンピオンベルトを別府に持ち帰りたい」と意気込んでいる。
 小畑さんは3歳で空手を始めた。ヒット映画「ロッキー」を見て15歳になった別府商業高校1年のとき、ボクシングの道に。するとメキメキ頭角を現わし同高2年、17歳でプロデビューした。フェザー級だった。
 現在はウェルター級(66・68キロ)の日本ランキング2位、東洋太平洋ランキング4位につけている小畑さん。チャンピオンは空席で、タイトルマッチの相手は神奈川県横浜の大橋ジム所属の田中空選手。勝った方がチャンピオンベルトを手にする。
 世界的には選手層が厚いのがウェルター級で、小畑さんはウェルター級4団体統一王者だった米のボクサー、テレンス・クロフォードを参考に練習する毎日。「田中選手はパワーボクサーですが、技術面では自分が上。プロになって10年。培ってきたものをすべて出し、勝利したい」と闘志を燃やす。OPBF東洋太平洋チャンピオンが誕生すれば大分県で初の快挙。
 小畑さんはフェザー級でデビューし、その後、ライト級全日本新人王1位、2019年にウェルター級に変わり、日本ユースウェルター級元チャンピオン、日本ウェルター級元暫定王者と確実に力をつけてきた。減量はライト級時代はつらかったが、ウェルター級になってからは苦労しなくなり、コンディションもいい。
 父親の博臣さんは、おばが経営する北浜1丁目の「スナック・アールデコ」に勤務している。