NTTドコモ九州グループ総合防災訓練

訓練船「弓削丸」に設置した会場基地局を公開

 2025年度NTTドコモ九州グループ総合防災訓練が22日午後1時、別府国際観光港第4埠頭の多目的広場で開催された。ドコモグループ・協力団体など約450人と一般の人も参加した。毎年開催しており、今回で18回目。大分エリアでの実施は、2018年以来、7年ぶり。
 訓練を前に午前11時、メディア向け特別公開が行われた。空輸型多機能車を披露。道路が寸断された場合などに、移動基地局車として使用するため、空輸が出来るように特別に改良している。国立弓削商船高等専門学校の練習船「弓削丸」に設置した船上基地局や、大分海上本部の巡視船「ゆふぎり」でのWiーFiの設備を船上に設置などを公開。
 佐田公志㈱NTTドコモ九州支社災害対策室長が「近年、自然災害が激甚化する中で、これまでは通話ができれば良かったのがアプリや情報収集で携帯などを使う人も多いので、容量や品質の確保が大切だと思う。ドコモだけではなく、関係機関・団体と協力して取り組んでいます」と話した。
 引き続き、南海トラフ巨大地震で通信が不通となった場合を想定し、総合防災訓練が行われた。船上基地局設営や、超小型マイクロ波通信システムによる復旧、光ケーブル通線訓練などを実施した。
 会場には展示ブース、高所作業などの体験ができる展示もあり、訪れた人に災害復旧などの取り組みについて紹介した。