マイスキー氏との共演も

三重奏を披露する(右から)
ミッシャ・マイスキー氏、
マルタ・アルゲリッチ氏、
川久保賜紀さんⓒ脇屋伸光

 第25回記念別府アルゲリッチ音楽祭の「室内楽公演~音楽のかけ橋」が23日午後7時、ビーコンプラザフィルハーモニーホールで開催し、1060人が極致の音色に聴き入った。
 ミッシャ・マイスキー氏の独奏「無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007」(バッハ)で幕を開けた。
 続いて、川久保賜紀さん(バイオリン)、川本嘉子さん(ビオラ)、上野通明さん(チェロ)が「弦楽三重奏曲のためのセレナード ハ長調op・10」、マルタ・アルゲリッチ氏(ピアノ)、川本さん、上野さんが「ピアノ三重奏曲第39番ト長調Hob・XV:25」(ハイドン)を演奏。
 当初は前半3曲の予定だったが、2曲が追加され「コル・ニドライop・47」(ブルッフ)、「序奏と華麗なるボロネーズ ハ長調op・3」(ショパン)をアルゲリッチ氏、マイスキー氏が共演した。
 後半は、アルゲリッチ氏による「水の戯れ」(ラヴェル)の独奏でスタートし、「夜のガスパールから『オンディーヌ』」(同)を演奏。プログラムの最後はアルゲリッチ氏、マイスキー氏、川久保さんの3人が「ピアノ三重奏曲第1番ニ短調op・49」(メンデルスゾーン)を演奏した。
 アンコールは2曲で「愛の悲しみ」(クライスラー)、「君こそわが願いop・59―3D776」(シューベルト)を演奏した。
 最後に、アルゲリッチ氏とマイスキー氏の出会い50年を記念して、佐藤樹一郎大分県知事からマイスキー氏に「5」、長野恭紘別府市長からアルゲリッチ氏に「0」の花束が贈られた。