別府ONSENアカデミア実行委員会

今年度の開催に向けて意見交換をした

 別府ONSENアカデミア実行委員会(委員長・長野恭紘別府市長、15人)は6日午後2時、市役所で令和7年度総会を開いた。
 長野市長が「温泉をアカデミックに研究し、効果・効能をみえる化することで具体的にどう活用していくかを議論するのが原点。明るく面白く今までと違う形でやることと、限りある資源をいかに守るかも大事な側面。データをかけ合わせ、観光振興や市民の健康増進につなげることを主眼においてやっていきたい」とあいさつ。
 委員会規約の改正では、これまで事務局長が専決できる支出を50万円以内としていたが、事務の合理化を図るため500万円以内とすることに合意した。
 また、令和6年度事業・決算・監査報告、令和7年度事業計画案・予算案について審議、承認した。6年度は11月24日にビーコンプラザで開催し、温泉に関する様々な研究結果などを発表した。決算では、余剰金のうち1100万円を令和6年度別府市一般会計に変換し、51万6371円を繰越金とした。
 令和7年度は、11月16日午後1時から、ビーコンプラザで開催予定。“温泉アナウンサー”として活動する名倉由香温泉水振興協会代表理事や漫画「テルマエ・ロマエ」の作者のヤマザキマリさんの講演の他、バスクリンやアサヒ飲料、ポーラ、聖マリア病院の山崎聡主任医長、松田貴雄西別府病院スポーツ医学センター長らによる各研究発表などが予定されている。
 また、入湯税超過課税分を活用し、腸内環境タイプに基づいた泉質パーソナライズ研究事業を今年度も実施。昨年度は3泉質で行った調査を今年は別の2泉質で行うことが説明された。
 委員からは「温泉マネジメント計画を策定して、資源の保全も行っているのでそういった事も発表してはどうか」「最初のアカデミアの時にタトゥーの問題について議論した。別府からそういったことを発信することで別府観光が注目を集めることになると思う」などの意見が出た。