
日出町は1日、副町長として大路正浩氏(61)が就任した。副町長のポストは、昨年4月から約1年2カ月間空席だった。
大路氏は、昭和62年に文部科学省に入り、文化庁伝統文化課文化財保護企画室長、初等中等教育局教職員課教員養成制度企画官、スポーツ局学校健康教育課長などを歴任し、退職後は、独立行政法人教職員支援機構の役員を務めた。大分県での勤務は初めて。
午前8時20分。役場に到着すると、職員が拍手で出迎えた。その後、安部徹也町長が辞令を手渡した。
午前9時、就任式が行われ、阿部町長が「日出町には様々な課題がありますが、喫緊の課題は、小、中学校の老朽化。改修して学びやすい環境を提供すること。廃校になった南端小・中学校を活用して地域の活性化を図りたい。文科省OBの経歴を存分に生かし、日出町のために頑張ってもらいたい」とあいさつ。来賓の金元正生町議会議長が「日出町の課題に対し、知見が大いに生かされることを期待します」と述べた。
大路副町長は「38年間、文部科学省に勤務して幅広い経験があります。課題は現場にありますが、現場だけの視点では限界がある。フラットに議論して、国でのノウハウを活用することでよりよい取り組みにしていきたい。1人で出来ること、行政だけでできることは限られています。回りの力を借り、連携をどうつくっていくかが大切。一緒に働いてくれる人を増やす取り組みをしたい」とあいさつした。