70歳代男性が3日間で…

 別府警察署は1日、特殊詐欺(架空料金請求詐欺)被害の発生(200万円)を発表した。
 70歳代男性の携帯電話に6月18日、日本個人保護協会の職員を名乗る男から市外局番のある電話番号から電話があり「あなたの携帯電話機にウイルスが入っていて、保険会社に迷惑をかけています。ウイルスを消すために10万円が必要です」「これまでに40万円分の損害が出ているのでお金を振り込んでください」「返金制度があるので、お金は後で返金されます」などと言われた。男性は、言われるがままに男が指定した口座に5回にわたり計50万円を振り込んだ。
 その後も、男から電話があり「救済保険を使うのに50万円が必要です」などと言われ、男性は男が指定した口座に6回にわたり計50万円を振り込んだ。
 さらに、警視庁の警察官を名乗る男から電話があり「あなたの携帯電話機にウイルスが入っています。もし、あなたが犯罪に関わっているのであれば逮捕しなければなりません」と言われた。最初に電話をかけてきた男からも電話があり「あなたの携帯電話からウイルスにかかった人が3人います。損害が出ていて弁護士から話しがきています。救済保険で500万円出せますが、100万円は自己負担となるので振り込んでもらう必要があります」などと言われた。男性は言われるがまま11回にわたり、職員を名乗る男が指定した口座に100万円を振り込み、計200万円をだまし取られた。いずれも、市内の金融機関のATMで振り込んでいる。
 相手から連絡がなくなったため、不審に思い、27日に別府署に来署して相談し、被害が判明した。
 同署は「このような電話がかかってきたら、絶対に現金を振り込んだり、渡したりせず、すぐに警察に通報してください」と呼びかけている。