
邸代理市長(写真は日出町提供)
日出町は4日、台湾の新竹市と友好交流協定を締結した。日出町が海外の都市と友好交流協定を結ぶのは、初めて。
新竹市は、台湾のシリコンバレーとして知られる先端技術の町。熊本県に工場がでたことでも話題の半導体企業TSMCの本社がある。一方で、豊かな歴史と文化もある町。人口は45万人で若者が多く、高所得者が多いという国際都市。
日出町は1月に訪問団が新竹市を訪れるなど交流を続けてきた。熊本工場から半導体を最終製品に仕上げる「後工程」の台湾ASEが北九州市にあり、大分県はその中間点にあることから、安部徹也町長は「長期的には、半導体関連の企業誘致も視野に入れたい」と期待感を示している。
訪問団は官民で構成され、安部町長、金元正生町議会議長、小巻亜矢サンリオエンターテインメント代表取締役など6人。新竹市庁舎を訪れて、協定締結式を行った。邸臣遠新竹代理市長と安部町長が署名した。
協定では、観光、産業、教育、文化などで緊密に関係を維持し、手を携えて交流を促進し、双方の関係をより安定させ、長期的な発展を目指すとしている。
安部町長は記者の質問に「都市の規模としては、新竹市の方がかなり大きいが、日出町に光るものがあると感じてもらえたんだと思う。これまで、2~3年かけて交流をしてきて、下地を作ってきた。これからも連携していきたい」と話した。