不審者侵入事件を受けて開催

江戸時代の捕物や町火消の道具として使われた
「さすまた」の使い方を実践した

 別府市教委主催の「さすまたの使い方講習会」が8日午前10時40分、別府市上下水道局3階大会議室で開催し、別府市立小中学校長および学校支援センター所長22人や市教育委員会関係者ら計45人が出席した。
 今年5月に東京都立川市の小学校で発生した不審者侵入事件を受け、その対策として別府警察署生活安全課を講師に招いて「さすまたの使い方講習会」を実施することで、安全で安心な学校運営につなげることが目的。
 講師の幸田俊光別府署生活安全課長が「一番は児童、生徒、先生の安全です。皆さんは子どもの安全を第一に考えていますが、先生の安全も同じように考えてください。さすまたは取り扱いが難しいし、犯人と先生が対峙することは難しい。まずは警察に通報することが一番です。いかに警察官が現場に早く到着するかがカギ」とあいさつし、110番をした際の伝えるべきポイントなどを話した。
 続いて、同課の佐藤佑樹生活安全主任と平山裕太生活安全係がさすまたの効果的な使い方や使う際のポイントなどを実践しながら説明した。
 続いて、出席者が2人1組となり、実際にさすまたを使って効果的な使い方を行った。
 市教委によると、これまでもさすまた講習会を行っている学校もあったが、今回は講習の内容を動画撮影しており、それを市内の14幼稚園、14小学校、7中学校で見て練習をすることができる。