「おおいた百年遺産」を発行

一般公募などで集まった写真などが満載の一冊に

 有限会社ネキスト(姫野裕一代表取締役、大分市)は、大分みらい信用金庫の協力で「おおいた百年遺産ー昭和の記憶をたどってー」(B5版、116㌻)をこのほど発行した。
 みらい信金が創立100周年を記念して発行した「みらい百年力ー感謝・共感・挑戦のあゆみー」の記念誌の別冊として制作されたもの。
 冊子は3部構成になっており、「絵葉書編」では、みらい信金が所蔵する明治、大正、昭和の絵葉書の一部を「別府温泉」「宿」「地獄めぐり」「まちなみ」「観光地」「別大電車」などのテーマごとに掲載。白黒からカラフルなものまで、昭和の別府を感じることができる絵葉書が並ぶ。
 「昭和の記憶編」では、一般の人から昭和時代の写真や資料などを公募し3千点を超える応募があった。その中から昭和の大分の貴重な記録アルバムとして仕上げた。昭和の子どもたちが広場で遊んでいる風景や、家族で撮ったもの、卒業アルバム用に撮影した写真など、当時の生活が垣間見れる、貴重な写真ばかり。
 「特別寄稿」では、中谷健太郎亀の井別荘相談役、首藤勝次元竹田市長、児玉憲明サイクルショップコダマ代表、乗り物写真家の栗林伸幸さん、郷土歴史家の小野弘さん、平野芳弘平野資料館館長が昭和を振り返って寄稿文と写真を寄せている。
 冊子は、税込み1650円で、県内の書店やインターネットで販売している。姫野社長は「県外からも写真を送ってくれた人もいました。そのままにしておけば失われてしまったかもしれないものも多く、貴重な写真だと思います。昭和の元気な時代を感じる」と話した。