参院選議員選挙の焦点 参謀に聞く⑤

【吉田陣営】生活者のミカタとして

原田 孝司総合選対事務局長

 2年前の参院選補欠選挙で僅差で涙をのみ、議席奪還に向けて精力的に街頭演説などを行う、吉田忠智候補(立憲民主党、元)の総合選対事務局長を務める、原田孝司県議。
 「吉田候補とは、私が教員だった頃、吉田候補が県職員連合労働組合の書記長をしていた頃からの知り合い。昔から、理論的で真面目に取り組む人」と評価する。
 その後、原田氏は市議、県議となり、吉田候補も県議から参議院議員となり社民党党首も務めた。「社民、立憲と一緒にやってきた。吉田候補の国政への復活は一番の課題。今回も僅差になるのではと思っている」と気を引き締める。
 今回、吉田候補は「生活者(あなた)のミカタ」として、「地域、暮らしからの視点(見方)で、みんなの味方になる」としている。「生活者の味方」では、食料品の消費税0%、ガソリン暫定税率の廃止。「労働者の味方」では、賃金の引き上げ。「生産者の味方」では、農地維持支払制度の導入を掲げている。
 立憲民主党は、大分県を重点地区の1つにあげており、初日には、野田佳彦代表が来県し、「物価高からあなたを守り抜く」とした。また、枝野幸男最高顧問、杉尾秀哉参議院議員ら多くの国会議員が応援に訪れ、吉田候補の国政復活を後押しする。
 また、SNSを使った選挙活動にも力を入れる。街頭演説の様子などを発信し、支持を訴える。
 原田事務局長は「連合大分や平和運動センター、各種労働組合を中心に支持を広げるとともに、無党派層にも呼びかけることが必要。これまで以上にSNS対策を考えて取り組んでいる。国民のために働ける政党。最後まで支持を訴えたい」と話した。