第107回全国高校野球選手権大分大会最終日となる26日決勝(午前9時30分開始)、明豊は大分舞鶴と対戦し、2―1で勝利し、大会5連覇を達成した。
明豊は1回表、2番の藤翔琉選手が右中間二塁打で先制点の好機を迎えたが、打線が続かなかった。
「ピンチの後にチャンスあり」の言葉を体現したように大分舞鶴の1回裏、3番の三浦佑樹選手が中安打で出塁すると、4番の四井真人選手が左適時二塁打で1点を先制。明豊の大浦崇輔投手が4番の秋田康介選手を空振り三振に抑え、追加点を許さなかった。
2回は両チームとも無得点に終わる。
明豊は3回表、大浦選手が三ゴロ失策で出塁。井上太陽選手の二ゴロで2死1塁となり、藤選手の打席で井上選手が二盗をするが得点圏に進むことが出来なかった。大分舞鶴のその裏の攻撃を、直球と変化球のコンビネーションで無得点に抑えた。
中盤となる明豊の4回表、3番の岡田晴樹選手が左安打で出塁するが、後が続かなかった。その裏の大分舞鶴3番の三浦選手がフルカウントから左安打、4番の四井選手が右安打で無死1、2塁と追加点の好機を迎える。秋田選手の犠打で1死2、3塁とし、明豊はピンチを迎える。6番の高橋平選手が犠打で追加点を狙うが、明豊の大浦投手が冷静に本塁生還を阻止した。2死1、3塁とピンチは続いたが、7番の浜田怜旺選手を明豊の大浦投手が遊ゴロにし、追加点を許さなかった。
5、6回と両チーム無得点だった。明豊は6回裏に投手をエースナンバーを付ける寺本悠真選手がマウンドにあがる。大分舞鶴の6番右田海翔選手の左飛球を加納悠成選手がダイビングキャッチする好守備を見せた。
守備からリズムを掴んだ明豊は7回表、4番の加納選手が遊ゴロ失策の間に出塁。5番の山口純輔選手が一ゴロで1塁走者の加納選手はアウトとなり、代わりに山口選手が進塁。2死1塁で、6番上野宏樹選手の右安打で1、3塁と一打同点の好機を迎える。ここで川崎綺平監督が動き、7番の林亮佑選手に1年生の川口琥太郎選手を代打に送る。川口選手の遊ゴロ失策の間に3塁走者の山口選手が本塁に生還し同点に追いつく。
8回は両チーム無得点で迎えた9回表の明豊の攻撃、3番岡田選手が右安打で出塁し、4番加納選手の犠打で得点圏に走者が進塁。5番の山口選手の一ゴロ失策の間に、二塁走者の岡田選手が本塁に生還し1点リードに成功。川崎監督は稗田桜雅選手を代走に送り、追加点を狙ったが、もう一本が出なかった。
夏の甲子園初出場に手が届いていた大分舞鶴は9回裏に意地を見せようと積極的にバットを振るったが、明豊の好投好守備に防がれた。
第107回全国高校野球選手権大会は8月5日から22日までの18日間(休養日含む)で開催される。組み合わせ抽選会は3日に行われる。