平和を考える市民の広場

講演をした中條さん(左)らが
トークセッションをした

 別府市教育委員会は、「平和を考える市民の広場2025」を8日午後1時半、市公会堂で開催した。
 はじめに高校生企画として、県立別府翔青高校3年生が「私たちの平和は永遠のもの?」をテーマに発表した。引き続き、中條秀人一般社団法人ウスミシュカ理事が「戦地ウクライナで起きていること」と題して講演した。中條さんは世界で人気のキャラクター「ピカチュウ」の衣装を着て、ウクライナの国旗に合わせて青色の髪をしてウクライナで子どもたちの笑顔をつくる活動を続けている。「戦争になるきっかけとは関係がないのに、被害に遭うのは弱い立場の人たち。自分に何ができるのと考えてほしい。まずは、関心を持ってほしい。言葉がまったく分からなくても、他者への思いやりがあれば、助け合って生活できると実感した。子どもが笑顔になれば、大人も笑顔になる。世界をつなげるために必要なものは、他者への思いやり。小さい頃から育めば、世界平和になると思う」などと話した。
 また、「終わらない戦争私たちはどう生きるか」をテーマに、トークセッション。中條さん、弁護士の徳田靖之さん、高校生平和大使を務めた宇佐高校3年生の花崎太智さん、内戦で車椅子生活になったリビア出身のマーサ・ジェムジャミア・ターケットさんがパネリストになり、それぞれが考える「平和」の取り組みについて話をした。
 1階では8月7、8日に「原爆と人間展」のパネル展示や、「別府市の戦中戦後を知ろう展」なども行われた。