
ハイスクール校長が基調講演を行った
立命館アジア太平洋大学(APU)は、シンポジウム「イノベーションエコシステムの成功要因~シリコンバレー・首都圏・九州をつないで~」をこのほど、キャンパス内で開催した。
台湾のTSMCが熊本に進出したのを契機に、九州では半導体関連産業が活況となっている。一方で、地域のイノベーションシステムは依然として規模が小さく、発展の予知を多く残している。スタートアップエコシステムの課題と成功要因を多角的な視点から捉え、九州を起点とした地域産業のグローバル実装を目指す。
星友啓スタンフォード・オンライン・ハイスクール校長が「なぜシリコンバレーだったのか?~日本、アメリカ、スタンフォード~」と題して基調講演をした。「シリコンバレーの父」と呼ばれた、フレデリック・ターマンの苦闘と戦略などについて「せっかく頑張っていい人材を育成しても、人材が東側に流出してしまう。戦後の大学経営は非常に難しかった。早くから教授が企業のアドバイスしたり、企業からも大学に講義にきてもらうなど、回転ドアのような関係性を築いた。スタートアップがスタートアップを産み、必要なものが生まれる好循環が生まれた」などと話した。
様々な話題提供の他、「スタートアップエコシステムの課題と成功要因~シリコンバレー・首都圏・九州を比較して~」と題して、パネルディスカッションも行われた。