別府警察署は21日、特殊詐欺(架空料金請求詐欺)の発生を発表した。被害金額は約20万円。
市内在住の60歳代女性の携帯電話に7月28日、URLが記載されたメールが届き、そのURLをタップしたところ「私はさまざまな方にお金を贈与しています。あなたは6千万円を無料で貰える権利があります」と記載されたサイトに誘導された。
女性は、サイトのお問い合わせフォームに「6千万円が欲しい」と入力し送信したところ、相手から「6千万円が入ったキャッシュカードをあげます。そのキャッシュカードを作るのに手数料がかかるので、電子マネーを購入して電子マネーのプリペイド番号を教えてください」などとメールが送られてきた。それを信じた女性は7月30日から8月17日までの間、10回にわたり、コンビニで購入した電子マネーのプリペイド番号を相手から指示されたサイトに入力し、計約20万円分の利用権をだまし取られる被害に遭った。
女性は10回目の利用権をだまし取られた17日、相手から「登録にお金がかかる」と言われて親族に相談した。女性は19日、別府署に来所し、被害が判明した。
同署は「電子マネーでの支払い要求は、詐欺を疑い、利用番号を教える前に、家族や警察に相談してください」と呼びかけている。