日出町とJALが協力覚書締結

日出町とJALで人流創造に関する
協力覚書を締結

 日出町と日本航空株式会社(JAL)は21日午後3時、日出町役場で大都市圏と地方の生活を両立する新しいライフスタイルの実現を目指して「持続可能な人流創造に関する協力覚書」の締結式を行った。県内の自治体とJALが同様の覚書を交わしたのは、玖珠町に続いて2カ所目。
 二地域居住や関係人口の拡大、地域活性化起業人、地域おこし協力隊などを通じて、地域の魅力向上に向けて「移動」を通じて関係やつながりの共創に取り組む。
 締結式で、安部徹也町長と小田和彦JAL大分支店長が覚書に署名、押印した。安部町長は「地方創生の重要性がいわれる中、依然として都市圏の一極集中が避けられていない。日出町も若い人が都会に出ていく流れが続いている。将来にわたって活力ある町であり続けるためには、町民と協働して町づくりを進めることが一番だと考えていますが、人口減少社会の中で、町外に住む人の力を借りることも必要と思います。日出町をしっかりと全国にPRし、認知度を高めてファンを増やす活動が非常に重要だと考えています。二地域居住で新たな人の流れを創出する、移住・定住にもつながる。JALの知見やノウハウが加わることで多くの相乗効果をもたらし、より良い成果が上がると思います」。
 小田支店長は「地域事業にかける思いを町長にお話する機会があり、町長からも思いを聞き、通じるものがあると思いました。協定を機に両者が融合することで、新しい変化が生まれる気がしており、そうしていかなければいけないと思っています。日出町の良いところは変わらぬまま、よりよい方向に変わっていくことを大切に持ち続けるスタートの日」とそれぞれあいさつをした。
 覚書では▽日出町における持続可能な人流創造に向けた恒久的な財源確保とその取り組みに対する、JALにおける企画・推進▽日出町における関係人口の拡大に向けた、タウンプロモーションとその取り組みに対するJALによる企画・推進▽JALによるJALのアセットやノウハウを活用した新しいライフスタイルの創造並びにそれを活用した日出町の地域活性化に資する人流創造事業の企画・推進などを行う。